

創業は1785年、最も歴史あるシャンパンメゾンの一つ。19世紀初頭プロシア皇帝のご用達ブランドであり、また多くの法院から唯一納入を認められたシャンパーニュとしても知られる。


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それは1916年、第一次世界大戦の最中、フィンランドで駐留するロシア軍の為にロシア皇帝ニコライU世によりオーダーされた1907年のビンテージエドシックモノポールシャンパーニュ3000本や、ブルゴーニュワイン、コニャックリキュールなどを船積したジョンコピング号がサンクトペテルブルグへ向け出航しました。しかし同年11月3日、スウェーデン沖を航海途中のジョンコピング号は、ドイツの潜水艦Uボートにより撃沈させられたのです。豪華客船タイタニック号にも積まれていたエドシック・モノポールは、ジョンコピング号と共に海底で80年の時を過ごしましたが、そこで偶然が重なり合い「奇跡」が生まれました。

海底のスキャンで確認されたジョンコピング号

引き揚げられた当時の様子
ジョンコピング号が沈んでいた海底64mという深さは、ワインを劣化させる原因となる「陽の光」を遮り、シャンパンの保存にも適した安定した「水温」を維持し、シャンパンボトルの中のガス圧と同じ「水圧」という、「光」「水温」「水圧」の偶然を持ち合わせていました。そして、エドシックモノポール自体が質の高い長期熟成に耐えうるシャンパンであったことなど、いくつかの奇跡が重なり合い、ほぼ完璧な保存状態で1998年に引き上げられるまで眠りについていたのです。
80年の間に、同じく積載されていたブルゴーニュワインやコニャックなどのアルコール類はすべて不良品になりましたが、エドシック・モノポールのシャンパーニュは非常にいいコンディションのまま時を過ごし、抜栓した時にはまだまだ若々しい状態のままでした。
世界的なワイン評論家のクロード・マラティエ氏は、引き揚げ直後の試飲で、エドシック・モノポールをこう表現しました。『驚くべき事に、このエドシック・モノポールには、まだ若々しい果実味(カリンやアプリコット)と、バブルも存在しています。古酒の場合、開栓後に数分で劣化するということも珍しくありませんが、そのような短命さも見当たりません。今後、再び地上で数年間保存したとしても全く問題ありません」と。
そして、このニュースは全世界を駆け巡り、エドシック・モノポールは1つの伝説となりました。


by Per Akesson, Oct 1997 Nordic Underwater Archaeology THE CHAMPAGNE WRECK






